旧市民球場

広島市「重要ではない」で訴訟へ…

2010年10月21日

旧広島市民球場の歴史と未来を守る会(永井健二会長)のメンバー7人が広島市役所を訪れ球場解体の是非を問う住民投票実施へ向けての最終的な話し合いを行ったが物別れに終わった。

このため、守る会では「秋葉市長を被告の代表としての訴訟」を起こす準備に入った。「国際平和文化都市」を掲げる政令都市で、しかも11月には「ノーベル平和賞受賞者世界サミット」を開催する市の首長が訴えられる、という異例の状況は、ついに回避できない事態となった。

守る会を構成するメンバーは、一定の手順に沿って、ここまでの活動を続けてきた。

永井会長らは早くから広島市議会などに働きかけ、「球場解体の決定延期と市民と市側の対話」を求めてきたが、6月22日の市議会で「球場の8月末閉鎖と年内解体」が決定。さらに7月27日、市民との話し合いに応じない秋葉市長が「早急に解体」を定例会見で繰り返すのを受けて、8月、守る会が立ちあげられた。

守る会では8月23日、広島地裁へ「旧市民球場解体差し止め仮処分申請」を行い「球場をそのままにして、あの空間をどうしていくかもっと市民を交えて話し合うべき」と訴えた。

これに対して広島市は9月3日に同地裁であった第1回審尋(しんじん)までに「球場解体反対者は市民の10パーセント」との独自の調査結果を元に、「仮処分申請」に応じないとの「答え」を地裁に提出。

それを受け、守る会では9月8日に解体の是非を問う住民投票の署名活動に必要な「請求代表者証明書交付申請」を市に提出したが、市からは18日までに「請求却下」の返答が守る会に寄せられていた。

このため、今回の直接の話し合いとなったが、論議はかみ合わず、最後まで互いの主張は並行線のままだった。

以下、主なやりとりを列挙する。

守る会側は守、広島市市民局市民活動推進課側は市。

市・住民投票は全国的に見ても原発や在日米軍問題など、生命など市民の暮らしに重大な影響を与えるもので行うべきで安易に拡大解釈してはいけない。よってこの件は住民投票に当たらないと判断した。球場はすでに設置されているので、解体で重大な影響が出るものではない。

守・その判断の基準は?

市・住民投票は代表民主制を補完するもの。(中略)今回はそれに当たらない。

守・それは誰が判断するのか。

市・市長が判断する。条例第5条にそうある。住民投票を実施するかどうかは、条例に従って判断することになっている。考え方として「その重大な影響を及ぼす」というのがポイントだ。

守・ここに市民と市政の2003年のバックナンバーがある。ここで秋葉市長は何十億、何百億の公的支出があるものは住民投票…、と自分で書いている。今回はまさにそれ…。

市・…(沈黙)

守・重要事項かどうか、それは住民投票へ向け、市内有資格者の10分の1の署名を集める(18歳以上の市民ら約95万人)ことで問われることになる。そのためにわざわざ、高い敷居が用意してあるはず。

守・補足すると、その条例の第3条に、市民も市議会も市長もこの住民投票がしっかりと機能するよう、その責務がある、と書かれている。もう一度、聞きますが重大かどうかは誰がどう判断?

市・条例規則12条2項に、申請があった場合、第2条、第6条に合わないと認める時は申請者に補正を求めて、補正できないものについては却下、とある。

市・今回のようなものは規則の中にないが補正のしようがないので、その主旨からして却下、だ。

守・そんなこと、どこにも書いてない。勝手に解釈している。

市・補正できないからダメ。でも書いてはない…。

守・…。

守・重要事項かどうか?そちらに並んでいるみなさんも本当は気づいているハズ。重要事項に決まっている。原発1、2基分より遥かに重要!戦後65年の、平和都市広島の、何万、何十万という市民の思いが詰まっている場所ですよ。それを話し合いもなしに壊すということは何万という広島の魂を殺すことになる。

守・あの場所は広島城築城以来、400年以上に渡って広島の中心としてやってきた。広大跡地や駅前再開発、新球場周辺の未整備地、市内至る所に点在する広島市のやりっ放しとはまったく価値の違う、世界最初の原爆が上空600メートルで炸裂した場所であることをもっと考えないと…。球場跡地に広場を整備?あなた方、真夏の炎天下、そんなところに本当に行くんですか?

守・つけ加えると最初にあった球場はすでに設置されている、という理由は理由にならない。マツダスタジアムへ映ったのはプロ野球の興行だけ。今、スタジアムがどんな状況にあるか、3人は球場へ行ったことがあのか?

市・ある。

守・何回?せいぜい1、2度では?

市・(うなづく)

守・それではどういう使われ方をしているかも分からない。見ても、わかってもいないのに「球場はすでに設置された」と言わないで欲しい。市民球場で行われていた高校野球、社会人野球、少年野球の一部も行き場を失っている。市民の一般利用もマツダでは限定される。高野連が昨年12月に要望書を提出しているがいまだに回答もない。この秋、呉や福山などで高校野球秋季大会をやっているが、やってないのは広島地区だけだ。重大な影響が十分過ぎるほど出ている。

市・とにかく我々としては、「重要事項でない」と判断し条例に従って対処するしかない。

守・ここに広島市の出したチラシがある。住民投票について書いてある。市民に住民投票への呼びかけを積極的に行っている。

守・そうやって客を呼び込んで、やってきたらNO、いま流行りのサギ商法と一緒だ。ぜんぜん「市民活動推進課」になっていない。「活動推進」の名は改称した方がいい。

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「第4回コイのサミット」開催のお知らせ

2014年3月22日(土)に「第5回コイのサミット広島」を開催いたします。

「早く日取りを決めて欲しい!」という熱い声にお応えして、日時と場所だけ確定いたします。パネリストの方の人選など不確定な部分もございますがご了承ください。
みなさん最大の楽しみ!二次会の予約も済ませました。場所はもちろんHarayaさんです。今回もまたファン同士の結束を高め(要するに飲み会…)、1991年以来のリーグ優勝を目指すべく熱いシーズン開幕を迎えましょう!

なお初めての方も大歓迎です。私、田辺一球が楽しく!?お相手いたします。もちろんお一人様も大歓迎いたします。

翌3月23日(日)にはマツダスタジアムで午後2時からソフトバンクとのオープン戦が開催されます。しかも3連休の真っ只中です。楽しい「広島ツアー」にしていただければ幸いです。(宿泊施設のご用意はいたしませんので各自でお願いいたします)

★日時)2014年3月22日(土)午後2時「本会議」スタート予定(午後1時30分受付開始予定)※開始時間は、若干変更になる可能性もあります。詳細は、お申込みいただいた方にメールなどで通知いたします。

★会場) ウエストプラザビル2階ホール(広島市中区紙屋町2-2-2、TEL 082-504-3131)

★アクセス) 広島ど真ん中、紙屋町交差点からすぐ。高速バスなら広島バスセンター下車、広島電鉄なら紙屋町電停下車で徒歩数分、JR広島駅からタクシー15分以内。山陽自動車道広島ICより約6キロ。駐車場は用意されておりませんので近隣でお探しください。

★会費) おひとり様3,500円(税込、ドリンク&食事付き)中学生以下は無料。会費は当日、サミット開催前に受付で集めさせていただきます。おつりのないよう、ご用意ください。

★募集定員) 40名ぐらい…

★パネリスト)田辺一球(広島魂!代表)以外は未定

★サミット参加のお募集申込み方法
「本会議」とそのあとの「二次会」の2部構成です。「一球調査団」は、今回は実施しない方向です。「本会議」会場から「二次会」会場まではたぶん、徒歩でも行くことができます。路面電車利用の場合は実費のご負担となります。

参加希望の方は、メールで以下の項目を明記の上、お申し込みください。なお、会費を当日いただくこともあり、キャンセルは極力避けていただきますようお願いいたします。

・お名前 
・住所(郵便番号)
・年齢
・2人以上でご参加の場合は残る参加者全員のお名前と年齢
・あなた様、もしくは代表者連絡先電話番号(メールがお返しできない場合がございます。その際にお電話します)
・「二次会」参加の有無(お申込みのあと二次会のキャンセルは極力、避けていただきたいと思います)
・サミット参加回数(今回含む)
・その他、ご要望、ご質問など

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覚醒スイング

2013年04月07日更新

お立ち台に上がったふたりのヒーローが、冷たい風の吹きつけたデーゲームのスタンドを熱くした。

「常にみんな声が出ていて、点が入りやすいムードができていたと思うし、みなさんの応援もすごく僕らにとって大きな存在なので、本当にありがとうございました」

4打数で2得点3安打1打点と1四球の活躍を見せた丸がファンにメッセージを送ったあと、マイクを向けられたマエケンが言った。

「チームの状況は苦しいですけど、ファンの皆さんはちょっと暗いです。明るく笑って球場に来てください!」

開幕第2戦で8回1失点の投球を見せながら“不発”に終わったマエケンは、東京ドームでも投げていた130キロ台中盤の高速スライダーを組み立ての中心に据えた。WBCを経験したことで「帰国してから腕が振れるし意外にスピードが出ている」真っ直ぐに変化を感じ取り、スライダーも同じ勢いで振り抜くことができた。

「一番の西岡さんはもちろん、どの打順も怖い」という阪神打線を相手に終わってみれば7回2安打1四球の無失点とほぼ完璧に抑え込んだ。真っ直ぐと高速スライダー、それにチェンジアップを低目に集め、外野に飛ばされたのは西岡の中前田、福留の左飛、コンラッドの中飛の3度だけだった。

6対1快勝の原動力がマエケンの投球内容にあったのは間違いない。だが、打線の援護がなければエースと言えども勝ちようがない。

「二番の丸がいっぱい出ていっぱい帰ってきてくれました!」。ヒーローインタビューの初っ端にマエケンはそう叫んだ。試合の流れを作ったのは8試合消化時点で早くも3度目の猛打賞獲得し、一、二回と立て続けにナイス走塁でホームに還ってきた丸だった。

打つだけではない。走っても守っても球界トップレベルの水準を目指す。丸の“イチロー化計画”は新井打撃コーチの就任と同時にスタートした。

「バッティングは力じゃない、スイングスピードとレベルスイング、そしてボールを見送る姿勢の中にいかに打ちにいく形を作るか、だ」。新井理論をナインに浸透させる作業は前年秋の日南キャンプでその第一歩を踏み出した。

新井コーチが真っ先にやったこと。それはひとりひとりのバットの形状、グリップの形、バランス、重さのチェックだった。

丸のバットはそれまで使用していたものより30グラム前後軽量化され、“スイングスピードの高速化”を可能にした。同時にこれまでダウンスイングをイメージして、構えた時に両肩のラインより高い位置に固定していたグリップを、同ラインのかなり下まで降ろした。

「打撃改造」には勇気がいる。だが丸には迷っている時間はなかった。2011年に初めて規定打席に到達して105安打を放ったのに2012年は70安打を放つのが精一杯だった。目の前に大きな壁があることは分かっていた。2000本安打の新井理論を吸収することで覚醒する自分に賭けた。

2月、再び日南に入るやいなや反復練習が始まった。「レベルスイング」への移行は簡単ではなかった。「まだまだ、自分のものにするには相当かかると思います」。キャンプ序盤は試行錯誤の連続だった。

それでもシート打撃や紅白戦が始まると、丸のバットから快音が響くようになった。グリップの位置が下がったことでスイングが以前と比べてずいぶんシンプルになった。肩の余分な力も抜けたように見えた。

オープン戦の時期になっても極端にバッティングの状態が悪くなるようなことはなくなった。「外の球をとらえることができている。精度をもっと高めたい。手ごたえは感じています」。テーマのひとつだった「確実性」が増してきた。

試合前、新井打撃コーチが上げるトスを打つ、というルーティンはマツダスタジアムでも遠征中でも3月いっぱい続けられた。最初は外角の球を強くショート頭上へ強く打ち返せるように丸から見て左45度の角度から、続いて新井コーチが丸の正面に入り、ネットの影から上げるトスをフルスイングした。

新井コーチには、かつてイチローの打撃スタイルの基本を、このトスバッティングで固めた実績と経験、もっと言えば信念がある。同じ道を歩むことで丸のバットの軌道はそれまでとはまったく違ったものになり始めた。地面と平行にバットのヘッドを移動させ、最後の大きなフォロースルーと同時に風を斬る音が聞えてきた。

オープン戦の時期にはもうひとつのテーマにも挑戦した。オープンスタンスから右足を上げて踏み込もうとすると、相手投手が「クイック」で崩しにかかってくるようになったからだ。

自分のタイミングで打とうとすれば上げた足を降ろした時には完全に差し込まれてしまう。そこで上げた右足を途中で早めに一度、地面と接触させ軽くステップして本来の踏み出し位置に右足を着地させる「二段ステップ」に打撃フォームをアレンジした。

守ること、走ることにおいてもキャンプからワンランク、ツーランク上を目指して丸はやってきた。打つだけではレギュラーにはなれない。同時並行であらゆる課題に取り組みながら丸は2013年シーズンを迎えることになった。

日南キャンプ終盤、丸や安部の屋内打撃練習を見守りながら新井コーチが話し始めた。

「よく少年野球の本などに体重を残して振りにいき、そこからもう一度体重移動などと書いてあるがそれは間違い。それではスウェーしてしまう。ステップして着地した時にピッチャーに向かっていく形ができていれば体重移動していてもOK、言い換えれば下半身は打ちにいく、しかし上半身は残すんです。そしてみんな試合で10の力で振ろうとするけど練習10なら試合は8ぐらいでいいんですよ」

新井理論の引き出しはおそらく無数にあるはずだ。打球音とマシンの油切れの音が一定のリズムで繰り返される現場で話はなおも続けられた。

「ヘッドがうまく使えないとバットが折れたりもするんですよ。そのためにはまずバットの握りから変えなくてはいけない選手もたくさんいる。そうやってヒットを重ねていく。うまくいけば280には届く。その先、いかにして300をクリアするのか?そこにはラッキーなヒットや内野安打も当然、必要になってくるんです」

話の最後に新井コーチ自らが口にした「打率3割」の目標に到達できる愛弟子は果たして…?かつて神戸の空の下、「前人未踏のシーズン200安打」を可能にした新井理論とイチローの振り子打法が紡いだ物語。その続編がこの広島でまさに今、始まろうとしている。

カープと広島を愛する人たちに贈る携帯サイトの決定版。テレビやラジオより速く、新聞より詳しく、雑誌より感動できるカープナインの365話物語。田辺一球責任編集。すでに7年以上、一日も休むことなく続くカープコラム「赤の魂」やカープ情報や新球場問題などを速報する「ニュース速報」他サイトと比較して一目瞭然の「試合速報」現場で集めた「ファーム情報」携帯サイト読者とメールのやりとりする中から新たなコミュニティーを創造する「コイの季節をあなたにも...」。5つのコンテンツで税込み178円です。なお、携帯サイトと当HPをリンクさせ、全国から集まったみなさんの声をカープと新球場の未来のために同携帯サイト上や当HP上、あるいはスポーツコミュニケーションズ・ウエストが発行する書籍内において掲載させていただくことがありますのであらかじめご了解ください。

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